今回は日本ビール検定の勉強におすすめの本リストを紹介します。
ビール検定の勉強はとにかくテキスト!どの級でもテキスト内容をいかに理解できたかが勝負です。
しかしながら、テキストでは紙面の都合上、深く触れることができていない分野も多くあります。
そこでテキストの内容をより理解できるような、おすすめの書籍を、ビール検定の勉強を始めて約10年になる麦風が厳選しました。
特にビール検定1級を受験する方にとってはいわば参考書にあたる様な書籍がいくつかあります。ぜひチェックしてください。
ビール検定公式本
日本ビール検定公式テキスト2022年5月改訂版
ビール検定受験する人は必携。テキストは公式のものしかないので、これを買ってください。2022年5月版が最新版です。旧版は表紙が違うので注意。
日本ビール検定公式問題集
どの試験でもそうですが、合格のためには演習の繰り返しが大切です。
ビール検定2級受験者向け
日本ビール文化協会/日本ビアジャーナリスト協会・監修『ビールの図鑑』マイナビ出版
世界各国のビールが掲載されている本です。1つ1つの銘柄に対して詳細な解説があり、写真やチャートなどを用いてわかりやすく書かれています。ビール検定を主催している「一般社団法人日本ビール文化研究会」が監修。いわゆるビール検定のネタ本の1つでしょう。
高得点で合格を目指すなら必読の本です。
ビール検定1級および各級満点合格を目指す人向け
田村功『ベルギービールという芸術』光文社
ベルギービールについて詳しく知りたい方のための本。実際にベルギーを旅しているような気分になれる一冊。ベルギービールは種類が多くビール検定では暗記科目のようになってしまっているかもしれません。その奥深さにじっくり触れてみたいと思ったらこの本がおすすめ。
ベルギービールは麦風がビールにハマるきっかけとなりました。
青井博幸『ビールの教科書』講談社
ビールの醸造工程、原材料の分野をもっと詳しく知りたいと思う方におすすめの本です。「はじめに」で大手紙のビール紹介文が意味不明!と問題提起しています。ビール検定を勉強している方なら感じたことがある「あるある」な違和感ではないでしょうか?
醸造や原材料分野はとっつきにくいので、時間があるときにじっくり腰を据えて勉強したいですね。
村上満『ビール世界史紀行 ビール通のための15章』筑摩書房
ビールの世界史について15章に分かれた解説があるこの本。なぜ15章かというと、大学の半期の講義数に合わせてあるから。少し文章が堅いのでとっつきにくいかもしれませんが、読み応えがある一冊です。自分が気になる章だけ拾って読むのもおすすめ。
学生時代にこんな授業があれば…!!
端田晶『ビールの世界史こぼれ話』ジョルダンブックス
元ビール検定顧問、端田晶氏の著書です。続いて紹介する『日本のビール面白ヒストリー』と『大日本麦酒の誕生』の3冊を読むと、ビール検定の歴史分野に関する理解度が格段にアップするでしょう。
文章が読みやすく内容もかなり面白いのでおすすめです。
端田晶『日本のビール面白ヒストリー』小学館
『日本のビール面白ヒストリー』と『大日本麦酒の誕生』はどちらも日本のビール史を扱っていますが、前者は江戸〜明治初期、後者が明治中期〜昭和初期です。まずは『日本のビール面白ヒストリー』から読むのがおすすめです。
特に1級試験はこの本の中の知識がそのまま出ることもあるので必読です。
端田晶『大日本麦酒の誕生』雷鳥社
端田氏の歴史シリーズの3冊目。明治中期〜昭和初期の日本ビール史がよくわかります。渋沢栄一、大倉喜八郎、浅野総一郎、根津嘉一郎、馬越恭平とたくさんの人物が登場しますが、彼らがどのように日本のビール産業を発展させていったのかストーリーで掴める1冊です。
歴史を学ぶコツはストーリで覚えることだよね。明治時代の人物に親近感が湧く一冊です。
スティーブ・ヒンディ『クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業』
ブルックリンブルワリーの創始者、スティーブン・ヒンディの著書です。ブルワリーと地域のつながりをテーマに書かれていてます。日本にそのまま持ち込める理屈ばかりではないですが、アメリカのブルワリー事情も垣間見れるのでとても勉強になります。
ビジネス書としても役立つ一冊!
井手直行『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります くだらないけど面白い戦略で社員もファンもチームになった話』
ヤッホーブルーイング、井手社長の著書。日本のブルワリーの中でもダントツで「ファン」が多いのがヤッホーブルーイングではないでしょうか。消費者でもお客様でもなく「ファン」を作る戦略を学べます。
ヤッホー社員になったらどんなあだ名で働こう?と妄想してしまう一冊です。
嶌田洋一『つなぐビール 地方の小さな会社が創るもの』
東北のブルワリー、ベアレンの嶌田社長(執筆時は専務取締役)の著書。ちょっとショッキングなエピソードもあり、とても印象に残っている一冊です。クラシカルなドイツビールを醸造するベアレンの物語を味わってみては?
東北に行く機会があればぜひ訪れたいブルワリーの一つです!
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